MUGWUMPS TELL ME

Wiennersのメンバーチェンジを知って、
何となく久しぶりにドラムの新メンバーがやっているMUGWUMPSを聴いてみた。

AT POP SPEED

プロデュースしたSUICIDE MACHINESのダンは、和製GREEN DAYだと言っていたが、DESCENDENTSを思わせる曲がちらほら。


バカの感想だが、最早アメリカ人の音楽だ。
洋楽。

英語力が有りすぎて、何度も聴き込んで、必死で歌詞を覚えて、ライブで一緒に歌えたときの高揚はMUGWUMPS特有だ。

始まり方、終わり方が独特な曲が多く、コンパクトでいくらでも聴いていられる爽やかさがある。
変則的な展開が入ることもあるが基本的には平坦で、サビというよりはBメロと感じるところがより洋楽感がある。

中でも1番の名曲と言ってもいい「TELL ME」を久しぶりに改めて聴くと、新しい発見があった。

教科書の如く、様々な手法が用いられている。

1曲に3つも入ってればいい手法が、パンパンに詰まっている。



まずはイントロ。
みんなでジャーンと鳴らしている間にベースだけでモチーフとなるフレーズを弾くパターン。
そこに装飾でハイハットとシンバルを入れるパターン。

またこのフレーズが傑作。
もしも自分がこのフレーズを思い付いたとしたら、短い曲にまとめるのは勿体ないと、あの手この手で大作に仕上げるだろう。

そしてドラムのダダダダダダダッからみんなでイントロを演奏するパターン。

ブレイクからサビに入るパターン。

ブレイクでサビを終わるパターン。

2コーラス目はサビ前後にブレイクを入れないが、不思議なもんで、サビじゃなくてBメロのように感じる。

間髪いれずにBメロを挟んむが、ここでも1つ。
裏打ちをハイハットで刻む「ダダッダッダッダ」パターン。

そして今度はギター1人、ミュートでイントロのモチーフを刻んでからの間奏パターン。

この間奏はイントロと違って頭を喰って頭打ちパターン。

次は全員でジャーンと鳴らしてのサビパターン。

ドラムの「ジャーン、、、ジャッジャ」パターン。

ベースとドラムのロールだけになるパターン。

そしてまたサビ1回しして、曲の終わりへ向けてのCメロ
から、またイントロのモチーフでアウトロ。

どれもよく使われているパターンだが、普通1曲にここまでの数は入っていない。



基本はすばらしいモチーフとサビがあって、それをどうやって聴かせるかという曲なのだろうか。
どのパーツも、同じ形で2度登場しない。
でも意識しないとこれだけ込み入っていると気付かない違和感のな無さ、自然というか必然というか。
作曲者ではなく、モチーフとサビがここまでの展開を必要としたのかもしれない。


ぜひ改めて、1曲リピートで聴き込んでもらいたい。